上QQ阅读APP看本书,新人免费读10天
设备和账号都新为新人
一二、白川の関
心許なき日かず重るまに、白川の関[1]にかりて、旅心定りぬ。「いかで都へ」[2]と便求しも理也。中にも此関は三関[3]の一にして、風騒の人、心をとどむ。秋風[4]を耳に残し、紅葉[5]を俤にして、青葉の梢猶あはれ也。卯の花の白妙に、茨の花の咲そひて、雪にもこゆる心地ぞする。古人冠を正し、衣装を改し事など、清輔[6]の筆にもとどめ置れしとぞ。
卯の花をかざしに関の晴着かな 曾良
注释:
[1]白川关,上古时为防虾夷入侵而在奥州入口处设置的关隘,芭蕉时代已经荒废。
[2]《拾遗和歌集》中平兼盛吟诵的和歌句。
[3]指奥州三关,即白川关、勿来关、念珠关。
[4]秋风,指《后拾遗和歌集》中能因法师所咏和歌名句。
[5]红叶,指《千载和歌集》中源赖政所咏和歌名句。
[6]藤原清辅,平安时代末期歌人、和歌学者,著有《袋草纸》《奥义抄》等。