又、清水ながるるの柳[1]は、蘆野の里[2]にありて、田の畔に残る。此所の郡守、戸部某の、「此柳見せばや」など、折々にの給ひ聞え給ふを、いづくのほどにやと思ひしを、今日此柳のかげにこそ立より侍つれ。
田一枚植て立ち去る柳かな
注释:
[1]“清水潺潺柳荫浓”,为西行法师所咏和歌中的一句。文中的柳因此和歌而闻名。
[2]芦野之乡。今那须郡那须町芦野,当时为奥州路上的驿站。